見世物社会

檻とは一種の箱であり、箱はあらゆる形を成してこの社会に平然と存在している。それはひとつふたつの話じゃない。そして、私たちはその全てを指摘しようとした時、どうしても見逃してしまうものが出てくる筈だ。 12月26日に放送されたTBS番組「水曜日のダウ…

私を変えるということ

小さな頃から自分のことが嫌いだった私は、たびたびお風呂の中で理想の「私」を描いては、「このお風呂から上がったらその理想体になるんだ」と誓っていた。 そんな癖が出来てから何年が経っただろう。残念ながら未だにその誓いが叶ったことはない。 別に、…

ギブアンドテイクへの依存

世の中には必要なギブアンドテイクとそうでないギブアンドテイクがあると思う。 前者はたとえば所謂形式的なもので、お返しをしなければならないものとかだ。新年の挨拶などがこういうところに入るだろうか。欠かしてしまうとマナー違反と捉えられかねない。…

鏡の向こうの「私」〜11月の備忘録〜

11月が終わる。 今月はとても長いようで短く感じた1ヶ月だったし、私としてはとても苦しんだ1ヶ月だった。 月の初め頃から段々と気持ちが落ち込むようになり、それまで少しの間落ち着いていた過食行為が再び勢いを増した。最初は「よくある気分の波で、また…

音楽の力

そんな番組が1年に1回?くらいある。 とはいえ私は別にその特番の話をしたいわけじゃない。そもそも私はあの特番を観ている時に「音楽の力」を感じた経験は今のところない。 ただ、「音楽の力」というものは、確信を持って「ある」と言える。 それは映画の…

私は「ものさし」を知らない

人の限界はそれぞれ違う。 私は学生時代に毎年行われる体力テストの1000メートル走が大嫌いで、クラスの大半がゴールしている状況でもまだトラックを半周以上残していた。息は絶え絶えで、足は本当に走っているのかどうかも曖昧で、ゴールした時には本当に倒…

「良い子」でなくなった日

昔から、世間の求める「良い子」でなければいけないと思っていた。 小学生、中学生、高校生と問題なく卒業し、四年制大学で大学生を修了して、社会人になる。ある程度年が経てば結婚をして子どもを作り、幸せな家庭を築いてゆく。 それが世間の求める「良い…

セーラー戦士になりたくて

子どもが描く将来の夢が好きだ。 彼らの夢はとてつもなく曖昧で、現実と非現実が混ざり合う。その頃からの夢を大人になって叶える人もいれば、中学生頃にはすっかり忘れてしまう人もいる。子どもの頃の夢というのは、そういうものだ。 かくいう私の小さな頃…